−魂の記録を紡ぐ画家−

中野愛菜（なかのえな）

私は絵を通して、魂の記録を綴り、記憶を紡いでいます。
ひとつひとつの作品は、私が生きた証であり、心の光と影を映す小さな世界です。

芸術大学在学中から独学で絵の活動をはじめ、卒業後はデザイン会社でデザイナーとして勤務。
2019年、上京を機にフリーランスとして独立しました。
デザインやイラストの仕事をしながら、アートワークショップの企画、展示活動などを通して、「表現」と「人」、そして「自分」とのつながりを探ってきました。

活動を続ける中で、ニューヨーク・タイムズスクエアの電子掲示板に作品が投影されたり、ドラマの撮影に絵を提供するなど、思いがけない経験にも恵まれました。
けれど、それ以上に大切だったのは、描き続けることで少しずつ“本当の自分”を取り戻していったことです。

かつての私は、自分の中に確かに感じていた“宇宙の愛と光”を描くことで真実を探していました。
けれどその光を、自分とはどこか切り離して見ていたのだと思います。
だからこそ、自分自身を愛することが、まだできなかった。

今は、その光も闇もすべて自分の中にあるものとして受け入れています。
喜びや痛み、静けさや祈り──日々の中で感じるすべてをそのまま描き留めること。
それが、いまの私にとっての「魂の記録」です。

描くという行為は、私にとって祈りでもあります。
「認められたい」「愛されたい」といった心の不足感から生まれる痛みや葛藤を、絵を通して見つめ、受け入れてきました。
闇の奥を見つめるたびに、そこには必ず“希望”がありました。
悲しみや弱さを受け入れるほどに澄んでいく、魂の光。
その光がキャンバスの上で形を変え、人の心に触れる瞬間に、私はいつも救われます。

わたしの絵には、透明な光と、人間の根源的な力が共にあります。
宇宙的でありながら、生々しい。
それは、光だけでなく闇も抱きしめてきたから。
誠実に生きようとするほど生まれる葛藤や悲しみを見つめ続けた結果、
絵には“人間らしい光”が宿り、見る人の心に静かな共鳴が生まれるのだと思います。

絵を空間に飾ることで、神社で手を合わせるように、
ふと自分の内側に還るような静けさを感じてもらえたら嬉しいです。
その静けさの中で、心に浮かぶ感覚や声を信じてほしい。
それが、あなたの中にある“ほんとうの光”を思い出すきっかけになればと思っています。

〈活動歴〉
・芸術大学卒業後、デザイン会社勤務を経て独立
・ニューヨーク・タイムズスクエア電子掲示板に作品投影
・ドラマ『ギフテッド season2』作品提供
・NY・上海・トルコ・オーストラリアなど海外展示
・オリジナル「愛と光のアートカード」発売〈完売〉
・個展・グループ展を国内外で多数開催

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